木魚歳時記 第2658話

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 (清浄についての八つの詩句) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「『最上で無病の、清らかな人をわたくしは見る。人が全く清らかになるのは見解による』と、このように考えることを最上であると知って、清らかなことを観(かん)ずる人は、(見解を、最上の境地に達し得る)智慧であると理解する。」(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(422) 大木あまりさん。「父病めば空に薄氷あるごとし」(あまり) おぼつかない状況を指して「薄氷(はくひょう)を踏むここち」とか称します。水面にあってなお薄氷(うすらひ)の存在は「はかない」にもかかわらず、さらにその薄氷が空中に漂うともなれば・・そのありようは、実に、頼みにならない存在でありましょう。それにしても「空に薄氷」とは、その発想の大胆さに敬服いたします。年老いた(と思われる)己が父親をおもんばかる女性の気持ちが直に伝わる作品です。 

         春の山ふもとに白い教会が