木魚歳時記 第2648話

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 (ブログ筆者より)
 以上で、(洞窟についての八つ詩句)を終わります。さて、『スッタニパータ』の内容が「わからない」「いつもおなじよう」。そんな感想をお持ちかも知れません。しかし、2500の昔、遠いインドにおいて、釈迦(しゃか)が説かれた教え(原始経典)に触れるわけです。わからなくとも読み続けるならば、きっと、釈迦の説かれた教え(仏教)の「真髄」(しんずい)に到達するとブログ筆者は信じています。さて『スッタニパータ』次は、(悪意についての八つの詩句)の項に移ります。

 「ボクの細道]好きな俳句(412) 松尾隆信さん。「なびきつつ女あらがふ春疾風」(隆信) 春疾風(はやて)とは、春一番でも、涅槃西風(ねはんにし)でもなく、やや暖かさを伴った「強い」季節風のことです。さて、揚句の「春疾風」は、女性に迫る「男」の比喩でしょうか? 抗(あらがふ)とあります。それは「好きは嫌いの始めなり」ともいいますから! 逆に「北風と太陽」の寓話も思い出します。微妙な「女心」に対して、焦(あせ)るな、急ぐな、ばたつくな。要は、究極の「やさしさ」ということでしょうか。

        おいおまへもう逃げるのか田草取