木魚歳時記 第2644話

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 (洞窟についての八つ詩句) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「この世の人々が、諸々の生存に対する妄執(もうしゅう)を離れないで、死に直面して泣く。(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(408) 小林一茶さん。「白魚のどつと生るるおぼろかな」(一茶) 俳句を読んでいて面白い。それは、感動とは少しニュアンスが違うように思います。「どこか曳かれるものがある」。面白い。それが、ボクの場合、山頭火さんと一茶さんの俳句です。むつかしいことはわかりませんが、ずいと、ボクの体内に入る何かがあるのです。つまり、好き嫌いでなしに、ボクの五感を刺激する「何か」があるのです。ボクくらいの年齢になれば「好きなものを好きなように食べたい」。それとおなじように「俳句と好きなように触れてみたい」。そんなことを思います。   

          長髪の僧坐りたる彼岸寺