木魚歳時記

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木魚歳時記 第2631話

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 (二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「諸々の聖者以外には、そもそも誰がこの境地(正しく知る)を覚り得るのであろうか。この境地を正しく知ったならば、煩悩(ぼんのう)汚(けがれ)のない者となって、まどかな平安に入るであろう。」(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(395) 石田波郷さん。「春浅し相見て癒えし同病者」(波郷) 昔は(結核など)長期治療を必要とすることがあったようです。ボクもそうした体験があります。腫瘍(しゅよう)で入院(45歳)していたころに似たような体験をしました。同室者とは「相見て癒えし」ではなく、ボクが先に退院する結果となりました。そのとき、同室者の瞳の奥に見た、寂しげな「翳」を忘れることが出来ません。 

         青目虻誘ひの風が待つてゐる 

                        虻(あぶ)