木魚歳時記 第2625話

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 (二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「有るといわれる限りの、色かたち、音声(おんじょう)、味わい、香り、触れられるもの、考えられるものであって、好ましい」(スッタニパータ )

 「ボクの細道]好きな俳句(389) 吉田やまのさん。「寝るときはひたすら眠れ浮寝鳥」(やまの) 「浮寝鳥」(うきねどり)は水面で首を翼の中に入れて眠ります。それは風情があります。しかし、はたして浮寝鳥は安らかに眠るのでしょうか? やがてすぐに動きだす水鳥を見ると、浮き寝は「束の間の安らぎ」としか思えません。それを哀れんだ作者は「ひたすら眠れ」と心遣いを示したのでしょう。 

         蝶生るしんしんとした青い山