木魚歳時記 第2623話

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 (二種の観察) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「或るものを、ああだろう、こうだろう、と考えても、そのものはそれと異なったものとなる。何となれば、その(愚者の)その(考え)は虚妄(きょもう)なのである。過ぎ去るものは虚妄なるものであるから。」(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(387) 大高 翔さん。「帰りきし父に焚火のにほひあり」(翔) 散歩で焚火にあたってきたのでしょう。帰ってきた父に、ほのかな「焚火」(たきび)の残り香がいたします。ブログ筆者にもこれに似た思い出があります。それは、昔、母親が「おくどさん(竈)」でごはんを炊き終わり、残り火(焚木)を始末(消す)とき、勢いよくジュ~と音がして、香ばしい煙の匂いがたちこめたことでした。 

        そよ風が春の匂ひをつれてくる