木魚歳時記 第2562話

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 (ナーラカ)序 その聖者(アシタ仙人)は、その聖者(アシタ仙人)は、人のためをはかる心あり、未来における最上の清らかな境地を予見していた。その聖者に教えられて、かねて諸々の善根を積んでいたナーラカは、勝利者(ブッダ)を待望しつつ、みずからの感官をつつしみまもって暮らしていた。(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(330)  野澤節子さん。「さざん花の長き睫毛を蕊といふ」(節子) 女性がことのほかに関心を抱かれる「睫毛」(まつげ)についてボクは疎(うと)い者です。ただし「蕊」(しべ)となると! あっ、話が逸れてゆくようです(汗)。さて、揚句について。「山茶花」(さざんか)は、椿(つばき)と比べると、どこか雑然とした感じがあります(好みの問題でしょうが)。それはともかく、山茶花(さざんか)の「蕊」(しべ)を「睫毛」(まつげ)と見立てたことでこの作品は決まりました。       

                        年末や誰が見てゐるわけでなし