木魚歳時記 第2559話

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 (ナーラカ)序 アシカ仙人はいった「ところが、この世におけるわたくしの余命はいくばくもありません。(この方がさとりを開かれるまえに)わたくしは死んでしまうでしょう。わたくしは比(たぐい)なき力のある人の教えを聞かないでしょう。だから、わたくしは悩み、悲嘆し、苦しんでいるのです。」(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(327) 西坂三穂子さん。「ポインセチア抱いて真赤なハイヒール」(三穂子) クリスマスの飾り花を抱いて、彼女の向かおうとする先は、それは「真赤なハイヒール」ですから、詮索するだけ野暮というものでしょう。さて、俳句を作っていていつも思うことがあります。揚句のように、明るく楽しくなるような作品が好きです。しかし、「生・老・病・死」のように、大切だけれどもなんとも「重い」作品をめざすこともやりたい! いつもそんな狭間でゆれています。 

        闇汁の底に沈みしへんなもの