木魚歳時記 第2558話

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 (ナーラカ)序 アシカ仙人はいった「この王子は最高のさとりに達するでしょう。この人は最上の清浄を見、多くの人々のためをはかり、あわれむが故に、法輪をまわすでしょう。この方の清らかな行いはひろく広まるでしょう。」(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(326) 飯島晴子さん。「茶の花に押し付けてあるオートバイ」(晴子) お茶の花は下から這い上がるように蕾をつけ、10月から12月にかけて可憐な花を咲かせます。その茶の木の垣根のところに、訪ねてきた人のオートバイがもたせかけてあったのでしょう。重量感のある無機質のオートバイと可憐な茶の花を取り合わせることで、茶の花を傷つけないようにとの作者の心遣いの伝わる作品です。ただし、晴子さんの作品です。深読みするなら恋人たちの葛藤を示す作品とも? 

        けもの道どどうと北風のかけぬける

                       北風(きた)