木魚歳時記 第2536話

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 (コーカーリヤ) 師(ブッダ)は諸々の修行者に告げられた「また膿(うみ)や血の混じった湯釜があり、罪を犯したその人はその中で煮られる。かれがその釜の中でどちらの方向に向かって横たわろうとも(膿と血とに)触れて汚される。」(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(304) 中西夕紀さん。「寒雷やてんじゆくねずみ藁に寝て」(夕紀) 季節はずれの雷鳴には誰しも驚くものです。天竺鼠(てんじゅくねずみ)だとしても例外ではない? 動物にはそうした(自然現象を危険とする)感覚はないのでしょうか? 身に迫る「天敵」ならいざしらず。それはともかく、「寒雷くらいに、わたし驚かないわよ」。「てんじゅくねずみさんも藁(わら)でおやすみなのだから」。作者のおおらかな気持ちが伝わり楽しい作品です。

         断崖のもう水仙が咲き出すぞ