木魚歳時記 第2528話

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 (コーカーリヤ) 師(ブッダ)は諸々の修行者に告げられた「種々なる貪欲(とんよく)に耽(ふけ)る者は、ことばで他人をそしる。かれ自身は、信仰心なく、ものおしみして、不親切で、けちで、やたらにかげ口を言うのだが。」(スッタニパータ)

 [ボクの細道]好きな俳句(296) 鳥居真理子さん。「人体に骨ゆきわたる冬銀河」(真理子) 強いて、「伝統俳句」と「現代俳句」を分けるならば、鳥居真理子さんは、後者に属される俳人でしょうか? どうも、ボクが俳句の作品を選ぶと「現代俳句」に類する作品を選ぶ傾向があるようです。さて、「人体に骨ゆきわたる」。これは人体の構造としてあたりまえのことです。このあたりまえのことを、「ゆきわたる」の措辞でもって作品としてしまうのが凄いのです。

         雪山のうしろは澄んだ青い空