木魚歳時記 第2481話

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 (ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「人間のうちで他人に使われて生活する人があれば、かれは雇人(やといにん)であって、バラモンでないと知れ。ヴァーセッタよ。」(スッタニパータ)

 [ボクの細道]好きな俳句(250) 宇多喜代子さん。「姦通よ夏木のそよぐ夕まぐれ」(喜代子) ムムムムム。いくら豪放快活な宇多喜代子さんといえども「姦通よ」には驚きました。「姦通」(かんつう)とは、もちろん、男の浮気ないし女の不倫のどちらかです。ただし、揚句は、真夏の夕暮れときのムットするような暑さの中を、一陣のそよ風が吹き抜けるような爽快感を作品とされたのでしょう。それにしても「姦通」(かんつう)とは! しかし、宇多喜代子さんの飾りのないことば使いには共感を覚えます。 

         終日をぶらりだらりと種瓢 

                    終日(ひねもす) 瓢(ふくべ)