（矢） 師（ブッダ）は説かれた「たとえば、陶工の土の器が終にはすべて破壊されてしまうように、人々の命もまたそのようである。」（スッタニパータ）
［ボクの細道］好きな俳句（212） 星野 椿さん。「青大将見てより眠くなりにけり」（椿） 椿さんは、大虚子の孫にあたる女流作家です。ですから、その作品もおおらかです。ところで、青大将を見てより眠くなる？ 椿さんの作品です、素直に読んでみましょう。青大将を見て、驚きのあまりか、お昼寝をしてしまった。との句意でしょうか。つまり、青大将を「男」の比喩として読むなど、まさに、下司（げす）の勘繰りです。それにしても、晴子さんの「半裂き」と、椿さんの「青大将」。二つの季語のあつかい！ これを作風というのでしょう。
ぽつこりのぽつこり出たる水着かな
