木魚歳時記 第2438話

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 (矢) 師(ブッダ)は説かれた「この世における人々の命は、定まって相(すがた)なく、どれだけ生きられるかわからない。惨(いた)ましく、短くて、苦悩をともなっている。」(スッタニパータ)

 [ボクの細道]好きな俳句(209) 大木あまりさん。「米喰はぬ日は怒りがち雲の峰」(あまり) 米の飯と、醤油と、味噌が切れると(海外旅行など)無性にイラつくことがあります。パンとかパスタとかの食事が続くと「げんなり」とします。欲求不満がムラムラ積乱雲のように湧いてくるのです。さて、季語の「雲の峰」が、二物衝撃(にぶつしょうげき)とはいかないまでも、上五、中七と微妙に響きあって素敵です。

           艶本の伏字の底にある残暑 

                      艶本(つやほん)