木魚歳時記 第2426話

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 (セ-ラ) セーラは(他の弟子たちに告げて)云った「神聖なる者、無比なるもの、悪魔の軍勢を撃破する者、を見ては、だれが信ずる心をいだかないであろうか。たとい、どの種族の生まれの者でも(信ずるであろう)」(スッタニパータ)

 [ボクの細道]好きな俳句(197) 西東三鬼さん。「炎天の犬捕り低く唄ひだす」(三鬼) ブログ筆者が句作を始めて間もないころ「おそるべき君等の乳房夏来る」(三鬼)の作品に接したときの驚きは忘れられません。さて、揚句について。この俳句を見たときなぜか宮沢賢治さんの短編『なめとこ山の熊』を思い出しました。猟師が、熊に向けて発砲するとき「熊よ許せ、憎くて撃つ のではない」とつぶやいたことを。 

         僧形の果たせぬ夢や月見草  

                    僧形(そうぎょう)=僧の俗称