木魚歳時記 第2381話

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 (サビア) 師(ブッダ)が答えた「サビヤよ。一切の悪を斥(しりぞ)け、汚れなく、よく心をしずめ持(たも)って、自ら安立(あんりゅう)し、輪廻を超えて完全な者となり、こだわることのない人、このような人は(バラモン)と呼ばれる。」(スッタニパータ)

 [ボクの細道]好きな俳句(152) 山尾玉藻さん。「女なに言うて赤腹しづめたる」(玉藻) 赤腹は「いもり」の別称です。さて「なに言うて」が問題です。これは「女が、何を考えたのかはわからないが」と解しましょう。ところで、赤腹は水棲の生きものです。ならば、赤腹を水に沈めても平気でしょう。その赤腹を比喩として用いた? そう考えるならば「あなたの浮気を問いつめても、あなたは平気でいるでしょう。」となる。つまり、女の男に対する口惜しさを、一転、その裏返しである愛情へと置き換えたのが句意となる? 考えすぎでしょうか。 

         日盛のジムへの道のつづきけり