木魚歳時記 第2355話

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 (マーガ) ブッダ(釈尊)は答えた「一切の結び・縛(いましめ)から解き放たれ、みずから慎(つつし)み、解脱(げだつ)し、苦しみなく、欲望のない人々がいる。そのような人々にこそ適当な時に供物をささげよ。バラモン(修行者)が功徳を求めて祀(まつ)りを行うのであれば。」(スッタニパータ)

 ボクの細道]好きな俳句(126) 山下知津子さん。「今朝の秋わが肌にある火薬匂」(知津子) 「前夜の手花火の名残が起き抜けに。唐突に秋を感じた。」と作者の前書きがあるからそのとおりでしょう。しかし、読者がこの作品をどのように読み取るか? 今年の夏、作者の身辺に起きたのであろう<あるできごと>を詠んだもの? こんなふうに読み取ることもできるのが俳句の面白さです。 

           六月の底まで青い海の色