木魚歳時記 第2350話

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 (マーガ) マーガ青年は云う「袈裟(けさ)を着け、家なくして歩むゴータマ・ブッダさまに、わたくしはお尋ねいたします。この世で、施(ほどこ)しの求めに応ずる在家の施主(せしゅ)、福徳(ふくとく)をもとめ、供物(くもつ)をささげ、他人に飲食物を与える人が、祀(まつり)り実行するときに、何者にささげる供物(くもつ)が清らかとなるのでしょうか。」(スッタニパータ)

 [ボクの細道]好きな俳句(121) 大木あまりさん。「落ちてくる水の力や百合の花」(あまり) 百合の蕾(つぼみ)は剣(つるぎ)ように強靭です。また、花は細い茎に支えられ凛として咲いています。その百合の花が、滝の水に打たれ上下運動をくりかえす状況が目に浮かんで来ます。かぎりなく繰り返されるその動きを「水の力」という重量感のあることばで表現したところにこの作品のすべてがあると思います。   

          蠅叩きなむとあみだでなむあみだ