木魚歳時記 第2335話

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 (バーラドヴァージャ) 釈尊は答えた「こころをひとしく静かにして激流を渡り、最上の知見によって理法を知り、煩悩(ぼんのう)の汚れを滅しつくして、最後の身体をたもっている(全き人=如来)は、お供えの菓子を受けるにふさわしい。」(スッタニパータ)

 [ボクの細道]好きな俳句(106) 金子兜太さん、「人体冷えて東北白い花盛り」(兜太) 金子兜太さんの代表句です。東北の過酷な気候<自然>を人体というモノの状況で端的に表現し、かつ、リンゴの花咲く美しさ<自然>と対比させたところに、なんともいえない詩情が生まれました。この作品を見たとき、やはり兜太さんの「暗黒や関東平野に火事一つ」(兜太)の作品を思い浮かべていました。

          蟇ひとつ心をとられ肝とられ 

                         蟇(ひき)