木魚歳時記 第2297話

f:id:mokugyo-sin:20150407063036j:plain

 (つとめはげむこと) 尊師(ブッダ)は云う「(はげみから起こる)この風(苦行による激しい呼吸)は、河水の流れをも涸らすであろう。ひたすら専心しているわが(ブッダ)の血のどうして涸渇(こかつ)しないであろうか。」(スッタニパータ)

 [ボクの細道]好きな俳句(69) 後藤比奈夫さん。「臆病な風の来て触れ蛇の衣」(比奈夫) 蛇の抜け殻が風に吹かれている。ただそれだけの風景です。蛇が抜ける瞬間を見たいような、見たくないような。抜けた蛇とはどんな動きをするのだろうか? 抜け殻はまだ温かいのだろうか? そんなことまで連想させるのが「臆病な風の来て触れ」の措辞です。 

          君がため百万本のチューリップ