木魚歳時記 第2277話

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 (出家)「聖者(ブッダ)は托鉢(たくはつ)を終えて、その都市(カピラバッツー)の外に出て、パンダヴァの山に赴(おもむ)いた。かれ(ブッダ)はそこに住んでいるのであろう。」(スッタニパータ)

 [ボクの細道]好きな俳句(49) 吉田鴻司さん。「月山のさんさんとあり蛇の衣」(鴻司) 蛇の抜け殻にお目にかかる機会が少なくなりました。あの、カサカサしているようで妙に生々しい。子どもころ、そのミステリアスな抜け殻と遭遇した時の記憶は忘れられません。月山(がっさん)とは、出羽三山(山形県)の一つ、山岳信仰の聖地です。その登山道に脱ぎ捨ててあった蛇の殻。作者は、それを修験者が脱ぎ去った煩悩(ぼんのう)の残骸と見たのでしょうか?

           相棒も三つ食ひたる桜餅