木魚歳時記 第2261話

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 (ダンミカ) 師(ブッダ)は云う「けだし諸々の愚者は酔いのために悪事を行い、また他の人々をして怠情ならしめ、(悪事)をなさせる。この禍(わざわい)の起こるものを回避せよ。それは愚人の愛好するところであるが、しかしひとを狂酔せしめ迷わせるものである。」(スッタニパータ)

 [ボクの細道]好きな俳句(35) 中原道夫さん。「飛込の途中たましひ遅れけり」(道夫)。高飛び込みの競技しょうか? 見る者からすれば、それは、一瞬の出来事ですが、競技者にとっては(スタンバイの時間も含めて)飛沫が上がるまでが、長い長い時間帯なのでありましょう。まさに「たましひ遅れけり」にそのことが凝縮されています。掲句とは<月とスッポン>ですが、拙句に「たましひの頭に登りたるかき氷」があります。嗚呼。

          頭巾脱ぐ法師かなりの艶福家