(聖者とは)「あらゆる執着の場所を知りおわって、そのいずれをも欲することなく、貪(むさぼ)りを離れ、欲のない聖者は、作為によって求めることがない。かれは彼岸に達しているからである。」(スッタニパータ)
「作為によって求めることがない」とは、善をも悪をもなさず。善悪を超越するのが聖者の理想であるとの意味。さて、ゴータマ・ブッダ(釈尊)の滅後しばらくして、釈尊の残された説法の「口伝え」の内容を集大成(確認)する作業が、弟子・信者たちにより始まりました。つまり、経典の<編集作業>が始められました。これを「結集」(けつじゅう)と称します。
とつぜんにぴたりと止まる野分かな
野分(のわき)