木魚歳時記 第2034話

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(アーラヴァカは問う)「人は、如何にして智慧を得るのであろうか? 如何にして財を得るのであろうか? 如何にして名声を得るのであろうか? 如何にして交友を結ぶのであろうか?」(スッタニパータ)

 ブッダの説法は、出生地の「マガダ語」であったと推察します。しかし、ブッダの説法は文字で残されることがなく、弟子たちの間に<語り伝え>られました。ブッダの滅後数百年ほどして<語り伝え>られた説法を、編纂して「パーリー語」ないし「サンスクリット語」に留める作業が始まります。いわゆる「結集」(けつじゅう)と称される作業のことです。この<語り伝え>の内容が、後の「仏教経典」の成立、ひいては我が国の「宗派」の起源に大きな影響を与えることになります。 

        ひまわりのぐらぐらぐらとゆれてゐる