(アーラヴァカは問う)「ひとはいかにして激流を渡るのであるか? いかにして海を渡るのであるか? いかにして苦しみを超(こ)えるのであるか? いかにして全く清らかとなるのであるか?」(スッタニパータ)
さて、ゴータマは成道されてより、ブッダ(覚者)と呼ばれ、ゴータマ・ブッダ(釈尊)と称されるようになります。そして、六野苑(ろくやおん)の地におもむかれ、苦行を共にした5名の者を弟子とされ<真実の法>をお説きになります。これを「初転法輪」(しょてんぼうりん)呼び、ここに<仏教教団>の萌芽が認められるのです。