木魚歳時記 第2031話

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(ゴータマは答えた)「この世では信仰が人間の富である。徳行(とくぎょう)に篤(あつ)いことは安楽をもたらす。実に真実が味の中の美味である。智慧によって生きるのが最高の生活である。」(スッタニパータ)

 「智慧」とは「欲望に執着することで苦が生じる」という真理に目覚めることを指します。さて、ゴータマ・ブッダは、35歳の時、ブッダガヤーにある菩提樹のもとで沈思瞑想され、上記の真理に目覚められたと伝えられます。我が国の仏教徒はこの日(12月8日)を<成道の日>と定め慶讃の行事を行います。

          夏帽子渚の風にさらはれて