「慈しみの経」(4)「いかなる生物(いきもの)生類(しょうるい)であっても、怯(おび)えているものでも、強剛(きょうごう)なものでも、悉(ことごと)く。長いものでも、大きなものでも、中くらいのものでも、短いものでも、微細(びさい)なものでも、粗大なものでも(安楽であれ)。」(スッタニパータ)
すべての<もの>が安楽であれ。と説かれます。初期仏教における「苦」とは、「輪廻転生」(りんねてんしょう)に対する恐れであります。すなわち、「輪廻転生」の恐れを抜き去ることが<跋苦>の一つでありました。
短夜や寝ても起きてもなむあみだ