木魚歳時記 第1991話

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「慈しみの経」(3)「他の識者の非難を受けるような下劣な行いを、決してしてはならない。一切の生きとし生けるものは、幸福であれ、安穏で、安楽であれ。」(スッタニパータ)

 己(おのれ)の行為を正して、すべてのものの安楽と幸せを願うとあります。さて、「慈悲」を「慈」と「悲」に分けて、前者を「跋苦」に、後者を「与楽」にあてはめる考えもあります。しかし、ここでは「慈悲」を一体として、仏・菩薩の衆生に対する<苦を救い楽を与える>願いであり行為であると解して次に進めてまいりましょう。

        蛇苺ついついそこをはなれない