木魚歳時記 第1990話

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「慈しみの経」(2)「足(た)ることを知り、わずかな食物で暮らし、雑務少なく、生活もまた簡素であり、諸々の感官(かんかん)が静まり、聡明で、高ぶることなく、諸々の(ひとの)家で貪(むさぼ)ることがない。」(スッタニパータ)

 貪(むさぼ)るな。驕(おごり)るな、高ぶるな、の戒めであります。さて、「慈悲」は、後期仏教で「跋苦与楽」(ばっくよらく)の四文字で示されます。すなわち、仏・菩薩が、衆生のさまざまな「苦」を抜き去り、衆生に「安楽」を与える願い行為を指して「慈悲」と称します。

        睡蓮のあゝありがたいありがたい

                         睡蓮(すいれん)