(ヴァッサカーラは問う)「よくわかりました。おっしゃるとおりです。これが第十の破滅です。先生! 第十一のものを説いて下さい。破滅への門は何ですか?」(スッタニパータ)
次に「鬼子母神」(きしぼじん)について。鬼子母神は、古代インド在来の母神であったようです。伝説では、はじめは邪神でした。インド王舎城の町で多くの幼児を取って食う悪行を繰り返していたところ、釈尊の諫(いさ)めで悔い改め、仏教の守護神となったそうです。我が国では、入谷(いりや)の鬼子母神を始め、全国各地で鬼子母神信仰が根強く広まっています。