蛸薬師（たこやくし）
神社仏閣を問わず、現世利益（げんぜりやく）のあらたかな、「京のご利益さん」について、思いつくまま気の向くままに触れてみたいと思います。治病や施薬を本願とする「薬師如来」（やくしにょらい）を祀るお薬師さま「蛸薬師」（たこやくし）は、浄土宗西山派妙心寺の俗称です。本尊の薬師如来は「蛸薬師」（たこやくし）の名で知られています。寺伝によると、寺の僧の母親が病気となり臥していたが、蛸を食いたいと言い出した。僧は身のため買うことに気がとがめたが、買うことを心に決め本尊の薬師如来に祈願した。すると、たちどころに蛸は法華経八巻と変わり、母親の病気も癒えたと伝えられています。（蛸薬師・中京区・新京極蛸薬師下る）
