木魚歳時記 第1789話

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 革堂(こうどう)

 革堂。行願寺(ぎょうがんじ)が正式名ですが革堂で通っています。由来によれば、昔、男が山中で鹿を射止めたが、その腹より小鹿が出たのを見て仏心を起こし、その皮を衣にして念仏修行に勤めたといいます。やがて、男は、神木で千手観音像を彫り、行円(ぎょうえん)と号して行願寺を創建しました。また、行円上人は僧侶となってからも、常に、皮衣を着して布教に勤めたことで、人々は上人のことを「皮聖」(かわひじり)と呼び信仰をおつめたと伝えられています。行願寺もまた「革堂」と呼ばれ信仰をあつめたと伝えられます。洛陽三十三所の第四番、西国三十三所観音の第十九番札所(ふだしょ)としても有名です。(中京区・寺町通竹屋町上る・行願寺前町)

    蠅が来てなにかぶつぶついつてゐる