木魚歳時記 第1773話

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 世継地蔵 

 河原町五条あたりに、昔、河原院(かはらいん)というお屋敷があったそうな。そこで貴族たちが詩歌管弦(しいかかんげん)を楽しんでいたそうな。その後、家康(いえやす)が、河原院(かはらいん)の跡に上徳寺(じょうとくじ)というお寺を建立(こんりゅう)した。そして境内に地蔵堂を建てた。ところで、或る夜、住職の夢枕(ゆめまくら)にお地蔵(じぞう)さまが現れて「我が願いは、世の子なき者に子を授けることなり」。と、告げられたそうじゃ。この話が伝わって、この寺は<よつぎさん>と呼ばれるようになった。それから、子宝を願う者や、水子供養(みずごくよう)の参詣者が絶えないそうな。 〈上徳寺:富小路通五条下ル 〉

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