木魚歳時記 第1770話

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 うっさん

 「烏芻沙摩明王」(うすさまみょうおう)をお祀(まつ)りする大竜寺(だいりゅうじ)は、裏寺町の繁華街にあったが、いまは右京区の福王子に移転したそうな。昔、都に疫病(えきびょう)がはやったとき、源連社(げんれんじゃ)という僧が<うすさま>の法力(ほうりき)で、苦しみを救おうと青竜寺を建てたそうな。以来、女性の健康をつかさどる寺、子宝に恵まれる寺、と、信仰を集めてきたそうな。裏寺町にあったころは、祇園(ぎおん)、先斗町(ぽんとちょう)の舞妓(まいこ)さんや、地元の人が、絵馬(えま)を奉納した。〈大竜寺:右京区梅ヶ畑高鼻町 〉

       鶏のまぶた重たし春の昼