木魚歳時記 第1768話

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 六道さん 

 京都の六原のあらり、珍皇寺(ちんのうじ)のある<六道の辻>あたりは、昔から、この世とあの世の分かれ道と信じられていた。また「あの世とこの世を行き来することができる」場所とも信じられていた。昔、小野篁(おののたかむら)という、偉い学者がいたそうな。彼は、珍皇寺(ちんのうじ)にある古井戸を通って、あの世とこの世を自由に行き来したそうな。そんなところから、毎年、八月七日から十日までの四日間は、お盆の行事の前に、ご先祖のお精霊(しょうらい)をお迎えする<六道まいり>の習慣が生れ、今でも盛んに行われている。そして八月十六日の大文字の<送り火>へとつながるわけじゃ。 〈珍皇寺:松原通東大路西入ル 〉

     めんどりと地蔵と団子とかたつむり