木魚歳時記 第1683話

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  酒くれと桜の下の生き仏   前田吐実男

 前章(第九話)では、ぼくが俳句を始めた「縁」(えにし)について触れました。そこで、この章(第十話)では、ぼくの句歴。つまり、ぼくの句作の「迷走」ぶりについて触れてみたいと思います。ところで、俳句は五・七・五、つまり、十七文字による文芸です。どんな高邁(こうまい)な「俳論を」展開しようとも、俳句は、定型、季語、リズム、切れ、などを「型」とする最短詩形に間違いありません。

    毛虫焼くさて眼耳鼻舌身意(げんじびぜんしんに