木魚歳時記 第1673話

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   非常口に緑の男いつも逃げ  田川飛旅子

 平成十四年四月、六十五歳で定年退職するとき、あるお方から勧められて、俳句結社「京鹿子」(きょうかのこ)に入会をしました。それまで、全く俳句に関心はありませんでした。自由時間を有効な「習い事」に使いたい、そんな軽い気持で、いわば「無目的」に俳句とかかわりを持ちました。不思議な「縁」(えにし)としか云いようがありません。

     着席のどの子も汗の匂ひかな