木魚歳時記 第1652話

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  罌栗ひらく髪の先まで寂しきとき  橋本多佳子

 このブログでは、超有名な俳句のご紹介はいたしません。その理由はすでに紹介しつくされているからです。しかし、多佳子さんの作品は例外です。それは、ぼくが、伝えられる多佳子さんの生涯に惹かれ、多佳子の写真に惚れ込んでいるからです。そのことを含め、ぼくの好きな多佳子さんの作品をいくつかご紹介します。「雪はげし抱かれて息のつまりしこと}{雄鹿の前吾もあらあらしき息す」}{月光にいのち死にゆくひとと寝る}{夫恋へば吾に死ねよと青葉木莵}などがあります。

     あたゝかや空の心のしたゝるる  空(くう)