木魚歳時記 第1640話

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   ごはんつぶよく噛んでいて桜咲く 桂 信子

 他に、{窓の雪女体にて湯をあふれしむ}{外套のなかの生ま身が水をのむ}(『女身』所収)があります。作者は関西で句作活動を続けられた女流俳人。しかも美貌。結婚して間もなく伴侶を亡くされ生涯独身を貫かれたようです。作者の経歴とその作品をリンクして鑑賞することはよくないことかも知れませんが・・ぼくにはそうしたことで、作品をより深く味わうことができる場合もあります。

       御破算でねがいましては猫の恋