木魚歳時記 第1578話

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照り鷽(うそ)が鳴くと雨になる

 「鷽」(うそ)は、早春に活動するアトリ科の小鳥です。俳句の世界では、全身が褐色の雄(おす)を照鷽(てるうそ)と呼び、全体が地味な雌(めす)を雨鷽(あまうそ)と呼ぶようです。その意味では、上掲のことわざと矛盾しますが、それはともかく、鷽(うそ)鳥が鳴くと雨になるという伝承は広く日本にあるようです。古人たちが、自然界のうごきにいかに敏感であったか、そのことに変わりはありません。さて「ぬうっとして深みのあるのが俳句の醍醐味」。とありました。

       羽抜鳥おまへださいと羽抜いふ