木魚歳時記 第1566話

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羊頭を掲(かか)げて狗肉(くにく)を売る

 狗肉(くにく)とは犬の肉のことです。ようするに、看板は、羊(ひつじ)の肉を売るかのごとく羊の頭など掲(かか)げながら、中味は犬の肉を販売している。これは大陸(中国)が発祥のことわざでしょう。日本人の感覚としてはなじめないところがあります。しかしよく知られたことわざです。転じて、見せかけは立派でも、中味がそれ相応にともなわない品疎(ひんそ)な場合などに用いられます。さて「俳句は、どう客観性をもたせるかが大事なことになる」。とありました。

       噛痕のそれぞれちがふ蚤虱