木魚歳時記 第1560話

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百鳥(もず)の沓手(くつて)を乞(こ)う

 沓手鳥とは、時鳥(ほととぎす)のことです。郭公(かっこう)科の鳥です。その沓手鳥(ほととぎす)は、前世に、百舌(もず)に売った沓(くつ)の代金を、冥土から現世に取りに来るという伝説があります。ところで、これはまったくぼくの想像ですが、郭公(かっこう)科の鳥が、百鳥(もず)の巣にあつかましく託卵(たくらん)をするのも、こんな貸し借りにその理由があるのかもしれません? さて「敗北主義とそこから引き出される虚無主義の妖花こそ俳句の真髄がある」。とありました。

       亀鳴きて葬儀の話まとまりぬ