木魚歳時記 第1537話

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蓑虫は鬼の子

 蓑虫(みのむし)の姿がその成虫である蓑蛾(みのが)と似ても似つかないところから生まれたことわざです。転して、人間の親子でも、ときに親とはかなり違ったところがある子どもがあると「あの子は鬼っ子として生まれつきましたので」と、このように用いることもあります。ところで、俳句では「鬼の子」(おにのこ)と書いて「みのむしと」読ませることもあるようです。さて「季語の取り合わせはいくらでも出来る。問題は季語の本意が詠めているかどうかである」。とありました。

      そつくりといはれはにかむ蛙の子