鶚(みさご)の鮓(すし)は一箆(へら)残せ
大型の海鳥である鶚(みさご)は、捕獲してきた魚を岩陰の窪(くぼ)みに隠します。それに海水がまじり、魚が発酵して「鶚(みさご)鮓(すし)」と呼ばれる珍味となるのです。見つけた者はそれを根こそぎにせず、少々はあとに残しておきます。そうすることで醗酵は継続し、ふたたび珍味にありつくことができるからです。そうしたことわざです。魚群探知機なる文明の利器を使い、回遊する魚群を一網打尽に捕獲する漁法で「種の絶滅」をまねくような漁法のことを戒めたことわざでしょう。さて「俳句は愚であり拙(つたな)くありたい」。とありました。
甘酒をかけてあげたや甘茶仏