木魚歳時記 第1505話

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鵜の目鷹の目

 鵜(う)も鷹も獲物を発見するために、それぞれすぐれた視力を備えています。鷹は、地上の小動物を追跡する動体視力は人間の約8倍はあるといわれます。また、鵜の場合も水中の小魚を捉えるための動体視力はすぐれているのでしょう。このように人間が珍しい「もの」を探し出そうとするときの鋭い眼つきを指して、鵜の目鷹の目というようです。それとべつに硫黄の一種である「ウノメ、タカノメ」に由来するという説もあるようです。さて「作者の魂がつかんだものが、勢いに乗せて字余りとなるような場合は、字余りとして成功する」。とありました。

      春めきて尻のすわらぬ木魚かな