木魚歳時記 第1487話

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烏の水垢離

 「烏(からす)の行水」と同義のことわざです。なるほど、烏(からす)にかぎらず小鳥の水浴びはせわしないものです。これも外敵から身を守るためにはいたしかないことでしょう。転じて、風呂に入ってゆっくりと洗わずにすぐに出てしまう、ぼくのような人間を指していうことわざです。なお、水垢離(みずごり)とは、寒中に水を浴びて心身を鍛錬する修行のことです。さて「俳句はただの短い詩でなく型を持つ自然詩である」。とありました。

     お薬を飲んだ飲まぬの忘初(わすれぞめ)