浜辺の歌
あした浜辺を さまよえば、昔のことぞ、しのばるる。風の音よ、雲のさまよ、よする波も、かいの色も。
林古渓作詞。大正2年、東京音楽学校の雑誌『音楽』に発表されました。とりわけ、思春期から青春期の女性の間で長く愛唱され歌い継がれてきました。さて「どんな物事にもピークの瞬間がある。満月、満潮、恋の昂ぶり、人と人の関係も、組織の充実も、体力も熱情も、すべて上がり詰めていったかと思うと、収束へと下がり始める。それが現象というものの自然の姿である。それでも<今の時止まれ>と呼びかけずにはいられない」。とありました。