椅子どっせ
おすわりやす 椅子どっせ あんまり乗ったら こけまっせ
これは「押し合い遊び」の歌です。椅子に腰掛けている子どもの膝の上に、歌いながらどんどん座ってゆきます。いちばん下の子がこらえきれなくなって悲鳴をあげるまでつづけます。さて、俳句の話。書かれてあるとおりに考え、それ以外に何のイメージも湧かないとしたら、それは俳句とはいえません。俳句の面白さは、書かれていないことを想像する楽しさ、書かれていないことを探る面白さ、そのことにあるのです。いい作品には、読者も追体験できる喜びがあるのです。