木魚歳時記 第1267話

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東山大谷

 大谷といえば、浄土真宗の大谷霊園があるとことして知られています。さて、法然上人(ほうねんしょうにん)は、四十三歳のとき、修行されていた比叡山延暦寺(天台宗)を降りて、黒谷(現・左京区天王町)のあたりで日想観(夕日の落ちるのを眺めながら極楽浄土のことを想う修行法)をされていました。そこで念仏による浄土往生の教えに到達されたと伝えられています。その後、浄土往生の教えをひろめるために、東山連峰・華頂山(かちょうざん)の麓にある、大谷・吉水の地(現・知恩院のあるところ)に草庵を結ばれ、念仏の教えを弘めるために生涯をつくされたと伝えられています。念仏の教えによる浄土宗のはじまりであります。

     夜焚火の焙りだしたる七騎落