木魚歳時記 第1260話

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院御所

 平安京の洛中・洛外の境界をはっきり示すのは難しいようです。ただし、その東側は、鴨川を境として洛外と考えられていたようです。ところが平安中期に、白川天皇が譲位して白川上皇となり、鴨川以東(現在の岡崎一帯)に「院御所」(いんごしょ)を営み院政を敷いてより、「院御所(いんごしょ)の周辺には皇室の護願寺として六勝寺(南北朝の時代を最後にいずれも火災等により廃寺となり現在その跡地を示す石碑が残されている)が建立され、政治の中心が移るにしたがって、文化活動、商業活動などさまざまな意味で、平安京の洛外(左京)の模様は一変することになります。

    密約の腐りつゝある暮の秋